姉のカラダに興味津々な弟くんの思い出

姉弟の思い出

私と弟は同じ歳です。このように書くと不思議に思われる方もいらっしゃると思います。私の母と弟の父が再婚したので、私たちは姉弟になりました。二人とも五歳の時のことでした。偶然にも二人は同じ保育園へ通っていました。父と母が子連れの見合いをしたとき、私と弟は、一目見て下の名前で呼び合いました。同じクラスだったのです。それから父と母のデートが始まりました。いつも私たちが一緒でした。梅雨のころの事でした。四人で山のレストランへ行くことになりました。雲行きが怪しくなって落雷がとどろきました。私は雷が苦手でした。後部座席にいた私は、助手席の母のところへ行こうとしました。そのとき弟が、私の腕を掴んで、「あやちゃん大丈夫だよ、僕が守ってあげるから」と言って私を引っ張りました。私が元の位置に収まると、弟は短い腕を伸ばして私の肩に手をまわしました。小さいけれど、僕は男の子だ、雷なんかへっちゃらさ、というようにずっと私の肩に手を置いていました。彼の優しさはその後もずっと続き、父と母が再婚して、姉弟になった後も、弟は何かにつけ、癇癪持ちの私を支えてくれました。それなのに私はあるとき、保育園から帰って遊んでいた時、流れの早い用水路に葉っぱが茂り、水の深さが分からないので、「まあちゃん、先に渡って見てきて」と言って、嫌がる弟の背中を押しました。水深は思った以上に深く流れも速かったので、弟は流されそうになりました。どうしよう、とうろうろしていたら、通りかかったおじさんが、弟の手を引っ張って引き上げてくれました。私は泣きながらおじさんに有難うと言いました。弟はずぶ濡れになって震えていました。結局、私は弟にごめんねが言えませんでした。家に帰って母にひどく叱られました。優しい弟が何をしても怒らないので、意地っ張りの私はいつもイライラさせられました。強く当たったことはたくさんあります。それでも弟は優しかったです。弟は学校の教諭になりました。多くの卒業生を見送り、その都度、生徒のために心を込めて、三年間の思い出が詰まったDVDを作成して贈っています。弟の優しさは本物でした。私はそんな弟が大好きです。もしカラダを求めてきても、この漫画のようにカラダを委ねてしまうかもしれませんね。それだけ弟の為に何かをしてあげたいという母性が自分の中で出ているんだなというのが自身でもわかってしまいます。きっと弟もその事については絶対にわかってはいますけど、気まずくなってしまう可能性があると思って聞いてきたり、誘ってきたりはしていません。